【開発編】岐阜の職人と珈琲店がつくる、ドリッパースタンドビスケットセットができるまで。
こんにちは。杉山製作所が運営する実店舗『鉄家具と暮らす』です。
岐阜で生まれた、アイアン製のドリッパースタンドと陶器のドリッパー・マグカップのセット。
杉山製作所が手がけるスタンドに、岐阜県土岐市のカネコ小兵製陶所さんに作っていただいたドリッパーとマグカップを組み合わせ、『ドリッパースタンドビスケット セット』として販売しています。
今回は、このセットがどのようにして誕生したのか、開発ストーリーをご紹介します。
開発編に続き、製作編①(杉山製作所)・②(カネコ小兵製陶所)も併せてご覧くださいね。

『日常をちょっぴり豊かにしてくれる、コーヒードリッパースタンドのセットを作りたい。』
そんな思いで集まった2社。
そもそもはカネコ小兵さんの「ぎやまん陶」のドリッパーに合わせて、杉山製作所が鉄製のドリッパーを作ったことが始まりでした。
せっかく岐阜のメーカー同士が協力して作るのだから、岐阜の珈琲店にアドバイスをもらおう。
ということで、ドリッパーの監修は関市の自家焙煎珈琲店「カフェ・アダチ」さんにお願いしました。
ビスケットのような形のドリッパースタンド
まずはドリッパースタンドの形の見直しから。
「サーバーでまとめて淹れるのではなく、1杯ずつカップに淹れるなら、例えば好みの違う2人が一緒にコーヒーを飲むときに、それぞれの好みの豆で1杯ずつ淹れられるのがいいですよね。」
というカフェ・アダチさんの言葉に「おぉ~!」となる一同。
珈琲を1杯ずつカップに淹れるなら、ドリッパースタンドはカップにちょうど良い高さにしよう。
もともとは2杯用などのサーバーにも使えるようにちょっと背が高めのスタンドにしていましたが、カップにちょうどいい高さに改良。
ちょっとだけ背を低くしました。

サンプルを持ち寄って開発会議。
会議と言いつつ、カフェ・アダチさんの珈琲を飲みながら和気あいあいと。
アームの部分はカップの取っ手が当たりにくいように、柔らかな曲線に。
『好きな場所に持ち運んで使いたいから、握りやすくしたい。』というカフェ・アダチのスタッフさんの意見も取り入れて、形を決めました。

職人の手作業による、鉄らしいやわらかな曲線のアーム
ベースの部分はドリッパーとカップのデザインに合わせた形状に。
厚めの鉄材を使ってしっかりと安定しています。
「ビスケットみたいでかわいらしい形!」
ということで、名前は「ドリッパースタンドビスケット」に。

ビスケットみたいな “なみなみ”の形は、ドリッパーに合わせてデザインしました。
誰でもおいしく淹れられるドリッパーに
プロがおいしくコーヒーを淹れられるのは当然。
プロじゃない人が普段使いでおいしくコーヒーを淹れられるドリッパーにしたい。
陶器製のドリッパーには、カフェ・アダチさんのこだわりを詰め込みました。
・1つ目にこだわったのは ”なみなみ” の形と数、そして高さです。
ちょうどいい ”なみなみ” 具合にすることで、ペーパーフィルターとドリッパーがくっつきにくくなり、空気が入るのがポイントです。
・2つ目はドリッパーの角度。
角度を55度にすることで、コーヒーの粉の層が厚くなり、おいしいコーヒーを淹れられるそう。
・3つ目は穴の大きさ。
もともとあったドリッパーはちょっぴり穴が大きめで、お湯を注ぐときにコツが必要でしたが、より簡単に淹れられるように穴の大きさを調整しました。

カフェ・アダチさんの要望を取り入れて3Dプリンターで作られた試作。
実際に珈琲を淹れて味のOKがでたので、土での試作に進むことに。
そのほかにも細かな要望を反映した形は、正直なところ陶器屋さん泣かせ(製作がとても難しかったそうです)だったのですが、そこを見事にクリアしてくださったのがカネコ小兵さん。
さすがの技術です。

伝統とモダンが調和するカラーバリエーション
形が決まったあとは、いよいよ色選びです。
スタンドはやっぱりアイアンらしくて落ち着いた色がいいということで、弊社で一人気のサンドブラックにすぐに決まりました。
サンドブラック塗装はマットな黒色で、空間を引き締め、シャープな印象に仕上がるのが特徴です。
一方で悩んだのがドリッパーの色。
カネコ小兵さんからお借りしたサンプル帖を何度も見返し、候補を絞り込んだものの、どうにも「これだ!」という決め手に欠けていました。
そこで実際に塗装・焼成していただいたサンプルを確認したところ、当初の第一候補は残念ながら採用を見送り、最終的には別の候補を加えて3色に落ち着きました。
伝統的な焼き物らしい渋さと、現代のインテリアに合うモダンな雰囲気を持つ3色が採用されました。
もちろん、スタンドの黒色とのバランスも抜群です。

ブルーグレー
どの色も淵の錆色がポイントです。
青は鉄家具と暮らすのブランドカラーでもあります。

グレー
鉄っぽいカッコイイグレー。
性別を問わず、鉄家具と合わせておススメしたい色。

オリーブ
オリーブは、関市のシンボルカラー「わかくさ色」に合わせて取り入れました。
こうして岐阜で生まれたコーヒードリッパーとドリッパー・カップのセット「ドリッパースタンドビスケット セット」。
日常をちょっぴり豊かにしてくれて、大切な人に贈りたくなる。
そんなセットになりました。
パッケージにもこだわっているのでプレゼントにもぜひおすすめです。

次回は、杉山製作所とカネコ小兵製陶所さんの工場へ。
製品がどのように形づくられ、仕上げられていくのかを詳しくご紹介していきます。
どうぞお楽しみに。
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