【製作編①】杉山製作所が作る鉄のドリッパースタンド。製作の裏側をご紹介。 | 株式会社杉山製作所

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【製作編①】杉山製作所が作る鉄のドリッパースタンド。製作の裏側をご紹介。

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こんにちは。杉山製作所が運営する実店舗『鉄家具と暮らす』です。

岐阜で生まれた、アイアン製のドリッパースタンドと陶器のドリッパー・マグカップのセット。
杉山製作所が手がけるスタンドに、岐阜県土岐市のカネコ小兵製陶所に作っていただいたドリッパーとマグカップを組み合わせ、『ドリッパースタンドビスケット セット』として販売しています。

前回は、このセットがどのようにして誕生したのか、開発ストーリーをご紹介しました。
ぜひこちらも併せてご覧ください▼
【開発編】岐阜の職人と珈琲店がつくる、ドリッパースタンドビスケットセットができるまで。 | 株式会社杉山製作所

後編は①②に分けて、

①杉山製作所が作る鉄のドリッパースタンド
②カネコ小兵製陶所さんが作るドリッパー・マグカップ

の製作の様子を詳しくご紹介します。

まずは後編①、「杉山製作所が作る鉄のドリッパースタンド」の様子からご覧ください。

杉山製作所が作る、鉄のドリッパースタンドができるまで。

杉山製作所の製品は主に「無垢の鉄材」を使って作られ、鉄の棒の曲げや溶接を得意としています。
無垢の鉄とは、パイプなどの中が空洞のものとは違い、中が詰まった鉄のことです。

では早速どんな風にドリッパースタンドが作られるか見てみましょう。


ドリッパースタンドは、

・ドリッパーを置くリング部分(丸棒)
・リングと土台をつなぐアーム部分(丸棒)
・土台(鉄板)

以上の3つの部品で構成されています。

初めにリングと土台をつなぐアーム部分の部材のカットから。
直径6mm、長さ4~5mの長い鉄の丸棒を必要な長さに切ります。
材料の太さによって切る機械が変わりますが、細い丸棒の場合はこちらの機械で。

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次にカットしたアームの部分を専用治具を使って曲げます。
材料によって歪みが出るのでその場合は原寸図に合わせて調整していきます。

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何度も原寸図に当てて、図面通りにできているかを確認します。

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定盤(作業台)の角を使って曲がり具合の調整を。

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ここでも歪みがでるので、ハンマーで叩いて調整します。
材料の歪みをとってまっすぐにする作業は各工程で何度も登場します。

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曲げができたら再びカットの機械へ。
部品は少し長めに作ってあるので、不要な部分をカットします。

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アームの完成です。

続いて、アームと土台を溶接でつなぎます。

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アーム(手前)と土台(奥)

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アームの直角が出るように、ガイドになる治具を使います。
クリップやマグネットを使って動かないように固定。
マグネットが活躍するところは鉄ならではですね。
そして、溶接する前に正確に直角が出るようにハンマーで叩いて微調整します。

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土台とアームを溶接。
この時はまだ仮溶接で、このあと更にしっかりと溶接します。


次はドリッパーを置くリングの準備です。
リングと土台は加工屋さんで加工してもらい、ある程度形になった状態で届きます。

ただし、リングは「歪み」をとっていないので、届いた時点ではきれいな丸になっていません。

平らなリングにするために、1つずつハンマーで叩き、歪みを調整します。

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中央に置いてあるのが歪みを調整する前のリング。
端部が重なり、平らになっていません。

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リングをハンマーで叩き、歪みを調整する作業はまさに職人の腕の見せどころです。
どこを叩けば平らになるのか、その見極めには熟練のコツが必要です。
歪みを直す作業は何度も行われますが、機械ではできません。
職人の経験と感覚あってこその技術なのです。

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調整が終わったリング。切り口がぴったり揃って平らになりました。

ここで、先ほど作ったリングのつなぎ目の隙間の部分を溶接します。

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ティグ溶接という、火花が飛び散らないタイプの溶接で繋ぎます。

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つなぎ目をきれいに溶接されたリング。


次に、アームとリングを溶接します。

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一旦、仮溶接してから、すべての溶接個所を本溶接していきます。
そうして土台とアーム、アームとリングがしっかりと繋がります。

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最後に土台の溶接が盛り上がった部分を削って滑らかにします。
削りすぎて凹んでしまわないように、丁寧に削っています。

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工程ごとに、何度も丁寧にチェックして、最後は水平や垂直が出ているかなどを確認して、ようやく完成です。

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土台とアームの接合部分、削ってきれいに仕上げられています。

このあと更に検査・仕上げの工程を経て、塗装工場で塗装されて完成です。

ひとつひとつの工程に職人の技と手間が込められています。
手にするたび、その丁寧さと想いを感じていただけたら嬉しいです。

ドリッパーやカップをすでにお持ちの方はスタンドは単品でも購入可能です。
スタンド単品はこちらからご覧ください。

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次回はカネコ小兵製陶所さんを訪ねてドリッパーとカップの製造現場に迫ります。

どうぞお楽しみに。


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この記事の著者

村瀬楓

モノづくりが好きで、大学卒業後は飛騨高山で約10年間木工に携わってきました。現在は広報として作り手の目線を大切にしながら、鉄家具の魅力やモノづくりの面白さ、こだわり、そしてその裏側にある技術や想いを発信しています。

“【製作編①】杉山製作所が作る鉄のドリッパースタンド。製作の裏側をご紹介。” への2件のフィードバック

  1. […] 【開発編】【製作編①】に続き、最後は陶器のドリッパーとカップを作ってくださっている「カネコ小兵製陶所」さんへ見学に行ってきたのでご紹介していきます。 […]

  2. […] 開発編に続き、製作編①(杉山製作所)・②(カネコ小兵製陶所)も併せてご覧くださいね。 […]

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