治具について 村瀬ブログ
こんにちは。杉山製作所が運営する実店舗『鉄家具と暮らす』の村瀬です。
いよいよ来週からFactory展が始まります。
今日は新製品の理解を深めるためにGMからみんなでレクチャーを受けました。

私がその中でも一番感動したのが治具についてです。
治具は製品を作る上で欠かせない、安定した品質で作るための型のことです。

新製品に使われる治具たち
ぱっと見ただけではどれがどの製品の治具で、どうやって使われるのか分かりません。
設計担当が、これらの治具がどうやって使われて、どこを気をつけて作ったのかを丁寧に説明してくれました。

何やら突起がたくさんついたROTONDAの治具。
なるべく少ない数で何種類もの製品が作れるようにすることや、組み立てた後に外しやすいような工夫、鉄の特性である熱歪みや曲げたあとに戻ることを考慮した作り、ごみがたまらないような小さな欠き取りなどなど…。
細かい工夫や作業者への気配り、先の先の工程まで考えたうえでの形状であること。
本当に感動することばかり。
そしてこれらは設計者だけでできることではなく、実際に製作する現場の職人と一緒に作り上げているものだということも改めて知ることができました。
私も前職の木工時代に治具作りも経験したことがありましたが私は苦手な分野でした。
誰が使っても使いやすく安全に作業ができること、先の工程をしっかり把握していないとできないことなど、視野を広げて色んなところに気を配らないといけないものなので、とても神経や頭を使います。
治具作りの大変さを少しは知っているからこそただただ感動・尊敬するばかり。
もちろん最初からすべて設計通りにうまくいったわけではなく、何度も試作を重ねて失敗して経験を積んだ先に生まれた治具たちは本当に杉山製作所の宝だなと、しみじみ感じました。
来週からのFactory展ではかっこいい新製品もたくさん見れますが、それらが生まれるための、手仕事には欠かせない治具たちにもぜひぜひ注目してみてほしいです。
ご来場お待ちしています。

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