『好き』を仕事に。福祉の世界から最後の転職!アイアン家具メーカーで働く今。スタッフ紹介 加藤ブログ
#アイアン家具 #インテリア #ショールーム #スタッフブログ #デイサービス #働くスタッフ #岐阜県関市 #杉山製作所 #溶接 #福祉 #転職 #鉄家具 #鉄家具と暮らす
はじめまして。杉山製作所が運営する実店舗『鉄家具と暮らす』で働く加藤です。
今回は福祉業界にいた私が思い切って鉄家具メーカーに転職した経緯と、その後の生活についてお話します。
どんな想いで転職し、どんな想いで日々仕事に励んでいるのか。
読んでもらえたら嬉しいです。
親の転勤で引っ越しを繰り返し、小学校入学と同時に東京から岐阜県へ引っ越し。
せっかくできた友達づくりもまた1からスタート。この経験が人見知りだった私を変えてくれたのかもしれません。
その後も県内で引っ越しを繰り返しましたが、最後は岐阜県関市に落ち着きました。
10代後半で東京に憧れて上京したこともありましたが、『山』『川』がある岐阜県が恋しくなって数か月で戻ってからは、40代になった今でもずっと関市に住んでいます。

関市が一望できる山の頂上から
2人の子供に恵まれてからは服飾の高校に通っていた経験を生かして子供服をつくったり、バッグやポーチをつくったり。生地屋で選んだ1枚の布が、自分の手で作品になっていくのが楽しくて暇さえあればミシンを踏んでいました。
子供が保育園に入学すると同時に友人の誘いで介護の世界に。
無資格だった私はデイサービスの介護事務を担当し、保険請求業務をしたり資料作成をしたり。
時にはご利用者さまのはなし相手になったり。はじめて入った介護の世界は今までにない貴重な経験を与えてくれました。

散歩はゆっくりお話が聞ける貴重な時間でした
『先に生まれるから先生』
私よりずっと先に生まれて、いろいろな経験を積んだ人生の先輩であるご利用者の皆さん。
病気や事故で体が不自由になりデイサービスに通っています。
そんな方の話し相手になったり、介護士の働く姿を見るうちに、私はどんどん介護の世界に引き込まれて行きました。
そしてもっと役に立ちたい。そんな風に思いました。
そこで資格を取ったのが『福祉用具専門相談員』と『福祉住環境コーディネーター』
体が不自由になった方の生活を支える道具選定や、生活環境のコーディネーターができる資格です。
資格を取ってからはたくさんの福祉用具に触れ、たくさんのご利用者さまの生活環境や住空間のアドバイスをさせていただきました。

そんな中、世の中を混乱させたのがコロナウイルス。
介護業界も大混乱でした。
小学校も休校になり、娘たちは学校に通えなくなりました。私もできるだけ在宅ワークをすることになり、施設に出勤できない間に『さよなら』も言えない悲しい別れも経験しました。
コロナが少し落ち着いた頃、出勤できることが増える中で感じたのが『暮らす環境』の大切さ。
退院してきたご利用者さまが口を揃えて『やっぱり家はいいなぁ』そうしみじみ言います。
家に帰ってホッとできる事がいかに大切な事か。
暮らす環境が生活の質に大きく影響することを改めて思い知りました。
そこで、アパート住まいだった私は思い切ってマイホームを買うことに!
新築は買えなかったけど、気に入る立地に建つ庭付きの小さな平屋を手に入れました。
古い家だけど、お気に入りの家具に囲まれて過ごしたら毎日帰るのが楽しくなりそう。そんな話を友人としていると素敵な家具屋が関市にあるよ!と杉山製作所を紹介してくれました。
後日紹介してくれた友人と一緒に家具を見に杉山製作所に行きました。
まさかこれが転職のきっかけになるなんて。人生何が起こるか分かりませんね。
杉山製作所はいつも通る道の一本奥にありました。
鉄の扉を開けると想像を超える空間が広がっていました。

2020年の杉山製作所ショールーム
何ここ!!!こんな素敵なところが関市にあるんだ!
私は衝撃を受けて、きっとキラキラした目でショールームを眺めていたと思います。
そして、私が真っ先に思ったのは『ここの家具が欲しい!』ではなくて、
『ここで働きたい!!!!!』でした。
ショールーム担当のスタッフさんが家具を丁寧に案内してくれる中、私はずっと、
いいなぁ。いいなぁ。とここで働いていることを羨ましく思っていました。
きっと何度か口にも出ていたと思います。
じっくり家具を見た後、友人が新居祝いに Wall Deco をプレゼントしてくれました。
この日はカタログをもらって帰宅しました。

Wall Decoが逆さまな事をこの頃の私はまだ知りません(笑)
その日から約2年が経った2022年の4月。
私は杉山製作所に入職しました。
転職を迷っている時、いつもいろいろな話をしてくれていた利用者さまにコソっと相談したことがありました。その方はいつも何かあると私の話を聞いてくれる、まさに人生の先輩。
子育てに躓いたときも、『今が人生の花やよ~。人に必要とされるって本当にすばらしいことなんや。』
と励ましてくれてたり、『自分の人生なんやで楽しまんと。』といつも味方をしてくれる方でした。
転職の相談も『寂しくなるけど絶対そっちに行きんせぇ。やってみぃ。』と強く背中を押してくれました。
前職があったからこそ、今の私が居ます。
そんな経緯があって憧れていた杉山製作所に入職した私は今、
あの時ショールームを案内してくれたスタッフさんのように、一般のお客様へ家具の案内をしています。
お客様の立場に立った家具の提案や、選んだ家具に価値を感じてもらえるような接客を心がけています。
オンラインショップやお電話でいただいた問い合わせにも、なるべく『人』が感じられるような温かみのある対応を大切に日々業務に励んでいます。
もっともっと、杉山製作所のアイアン家具を知ってもらいたい。
あの日私が受けた衝撃を、他の誰かにも感じて欲しい。
そんな気持ちでする仕事はやりがいしかありません。
思うようにいかなくて大変なこともあるけれど、あきらめずに続ければ絶対に解決策は見つかります。
あの日思い切って転職して、『好き』を仕事にした私。こんな感じですごく充実した毎日を送っています。
そして、全力で仕事をして疲れて帰った家にはお気に入りのアイアン家具が並んでいます。
これから少しずつ増やしていく予定です。
まだまだこの先も進化を続ける杉山製作所。
そんな杉山製作所をこれからも楽しみにしていてくださいね。


