「品質」を形にする職人の現場 中山ブログ
こんにちは。杉山製作所が運営する実店舗『鉄家具と暮らす』で働く中山です。
2月5日(木)、製造現場での新人研修を受けてきました。
杉山製作所は工場を改築した建物なので、事務所側は廊下が細く、まるで迷路のよう。
一歩事務所を出ると、そこはもう工場と同じキリッとした冷気と鉄の匂いが漂う、モノづくりの真っ只中です。

事務所側から現場につながる通路
今回の研修で製造リーダーの伊藤さんに教わり、まず驚いたのが「材料の多さ」でした。
既製品や別注品を合わせると、なんと約200種類もの線材がストックされています。
表面が滑らかな最高級の「ミガキ材」や、あえて無骨な表情を活かしてタタキ加工に使う「クロカワ」。製品に合わせてこれらを厳密に使い分けていることを学びました。

約200種類におよぶ材料
実は、研修を受ける前までの私にとって「職人」という言葉は、どこか実体のない、漠然としたイメージでした。ホームページやカタログで見かけても、どこか遠い世界の話のように感じていたのかもしれません。
しかし、伊藤さんの話を聞くうちに、その印象は大きく変わりました。
今の時代では手に入らない古い機械を、自身の技術と危機管理能力で手なずける姿。精度を守るために、道具である「治具(じぐ)」まで自ら設計し、手作りしてしまう徹底した姿勢。
なにより、伊藤さんが言った「とにかく品質は追求しています。」という言葉に、絶対的な信頼が湧き上がりました。

ジグ(治具)の数々
品質を追求するために材料から厳選し、「良いものを作る」ために一切の妥協を許さない。その妥協のない姿に触れ、私の中で「職人」という言葉が、ようやく確かな実感を伴った本物へと変わりました。
こんなに高い技術と情熱を持った方々と同じ会社にいる。
そう思うと、広報として心から誇らしいですし、この現場があれば「何でも作れる」という大きな可能性を感じずにはいられません。

最終工程前
一脚の椅子に込められた、職人たちの熱いプライド。
ショールームで皆さまに製品をご案内するとき、この確信を持って、その魅力をお伝えしていきたいです。
